モチベーション

【第18話】「とにかくたくさん踊れば基礎力もついてくる」は大間違い

「とにかく沢山踊り続けていれば、必要な基礎力も徐々に底上げされていくだろう」

なんて考えていると本当に大間違いで、

普通に5年くらい無駄にしてしまう場合もある。

ある程度長くやっているのに、

何か特定のことが一向に上手くならない時は、

改めて基礎を見直すタイミングかもしれないと考えた方がいい。

なぜならその原因はほとんどの場合、

・今まで一度も取り組んでいなかったか、
・出来ていると思って放置し続けていた

苦手な基礎があるから。

本気でそこだけに集中して取り組まないと、基礎力はつかない。

例えば、ただひたすらに踊っているだけでは身体の柔軟性は上がらない。

「この部分の柔軟性を高める!」と狙いうちして柔軟に取り組む必要がある

しかし「そもそもどこの基礎を見直せばいいのかわからない…」という方のために今回は、

直すべき基礎を見つけるための方法を4つご紹介。

①は自分で見つける方法

②~④は人に聞く方法になっている。

①「いつもこの動きダサいな」という動きを分解

一番重要な、自分で見つける方法。

(ダンス人生で必ず必要になるスキル)

毎回上手くいかない動きがある場合、その動きを構成する基礎の練習が足りていない可能性が高い。一度音楽を止めてもいいので、

・まずこう動き始めて…
・次にここで手が上がって…
・そのあとここでステップして…

と、順番を確認しながらスローモーションくらいゆっくり動いてみる。そうすると原因となっていそうな箇所に気付く事ができる


例えば、

「ターンの時に勢いに任せすぎて、

回転終わりの足裏の接地意識が雑になってしまい、

流れとポージングにぶつ切り感が出ている」

など。

これがわかると、「足裏の接地」という基礎に狙いを定めて重点的に復習することができる。

(※ゆっくり確認することの大事さについて書いた記事 ↓ )

②レッスンで聞く

こちらは人に聞く方法。

レッスンに行って疑問に思うことを聞いてみる。

出来る限り自分が、

「こうしたいのに、なんとなく決まらない…」

と思っているスタイルに近い内容のレッスンを選ぶ。

(もしくはその踊り、動きを得意としてる先生)

そして、ただ受け身的にレッスンをこなすだけじゃなく、

先生に悩みをぶつけてみるのが大事。

水分補給の休憩時や、レッスン後の片付けの時間に、

少し図々しくても声をかけるのがおすすめ!

そうすると、「ちょっと〜の動きやってみて」と言われて個別に見てくれる場合もある。

・足りていない基礎

・その基礎を鍛えるための練習方法

をセットで聞くことができたらベスト!

(※自分でわからない時に、人に聞くことの大事さについて書いた記事 ↓ )

③友人に相談してみる

先生には助言を聞きにいけるけど、友達には聞きづらかったりする。

しかし実際に相談してみると思わぬヒントが得られることがある。

なぜなら信頼できる友達なら、

・いつも近くで自分のダンスを見ている
・自分のこれまでの上達過程や近づいていきたい理想のスタイルを知ってる
・同じレベルの悩みについて日頃から沢山情報収集してる

という事が多いため。

自分だけで気づける事には限界があるので、いいタイミングでさりげなく聞いてみる。

もちろんその友人の助言を活かすか放置するかは自分次第なので、

一度受け取ってから使える事がないか考えてみる。

「自分も〜で悩んでたけど、〜先生にアドバイスもらってこの基礎練をやったら〜がかなり改善したからオススメだよ」なんて話も聞けたりする!

④本番に挑戦した後、審査員に聞く

①と②よりハードルが高いが、チャンスがあれば聞いてみる。

あまり沢山の出場ダンサーを審査している場合は

覚えてもらえていない可能性もあるが、

・いくつかブロックが分かれていて途中で休憩があったり
・元から挨拶できる仲だったり

する場合は、

本気で挑戦した自分に対しての率直な感想を

言ってもらえる可能性があるのでオススメ。

例えば「スキルはあるけど音楽に乗り切れていなくて、どう動こうか考えているような印象があったね」なんて言われた場合は、じっくり音楽に没頭するためのリズムトレーニングが必要になるかも!

まとめ:①~④を並行して試すと共通点が見える

①〜④に一定期間集中して取り組んでみると、ある程度クリアすべき課題が見えてくる。

例えば、

・緩急がない

・音に対して急ぎすぎ

・得意なポジションでしか踊ってない

・新しい踊りを求めすぎていて、ジャンルの基礎が見えづらくなってる

などなど。

それらを直すために、それまで向き合っていなかった地味な試行錯誤

一度3時間だけでもやってみると、その後の成長幅が大きく変わる。

特に「①いつもこの動きダサいなという動きを分解」については、

見つかった改善点を具体的にどのような練習で直していくか考えるときに一番大事になる。

ダンス人生で絶対必要な考え方

になるので、この分解能力も鍛えていくべし。

第18話 ー完ー

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