自分の中に「これが理想」という軸を持っていないと、
あれこれ練習しても
身に付けた事同士が繋がってこない。
ある程度ダンスを続けていくと、
どんな時も揺るがない「自分の理想の軸」
が少しずつわかってくる。
その軸を大切にしながら練習していかないと、
身に付けてきた事が
それぞれ散らかりっぱなしで孤立してしまう。
それぞれ練習してきた事同士を
自分の踊りの中で上手く繋ぎ合わせるために、
どっしりと1本軸を持つ事が大事。
今回は、
・軸の持ち方の例
・それを元にした練習の方法
を具体例とともにご紹介。
「軸にする理想」の例
例えば、
「自分はあまりパワフルな動きやスピーディーな動きは出来ない。でも、地道に鍛えた身体の可動域をフルに使って緩急で見せる」
という理想があれば、
・単純な動きにも人の2倍ひねりを加える
・あらゆる動きの中で人の2倍繊細なスピードコントロールを入れる
など、色々な練習をする中でも
大切にしたい軸を意識しながら
そこに繋がる練習をしていく事ができる。
それぞれ個別の練習が繋がっていく
そうやって「ここを強みにしたい、伸ばしていきたい」
という具体的な理想が1つあれば、
闇雲に手をつけまくらずに、
ある程度の方向を絞りながら進んでいける
上記の例で言えば、
「身体の可動域をしっかり見せる」ために、あまり速い動きよりも、
ゆっくり大きく動かす技を「繊細なスピードコントロールが映える」ように
優先的に練習できるはず。
そして、その意識のまま各練習を積み上げていくと、
「その技でそこまで角度つけられるの…?!」
「この曲のその音を取って緩急つけられるの…?!」
と言われるくらい自然に理想通りの踊りができるようになる。
軸が無いと単なる「気分転換」になってしまう?
この軸がないと、思いついた練習を次々にこなしていっても、単なる気分転換で終わってしまう場合も。
例えば、上達の実感が得づらい時などは、
全く別のスタイルがかっこよく見えてきたりする。
そして実際に新しいスタイルに取り組んでみると、
今までやってきていない分のびしろが多いので、
目に見えて上達する事ができて、
一気に楽しくなる。
しかし、自分のコアになる軸無しにその新鮮さを求め続けてしまうと、
メインの軸を元にした蓄積が起こりづらく、
単なる「気分転換」の連続になってしまうかも。
すると自分の踊りが、
ある程度は人並みに何でもできるけど、
「自分なりの工夫やこだわりが感じられない踊り」
になってしまう。
まとめ:何となくでも自分の理想の軸を大切にする
理想の軸があれば、
取り組んできた事同士がバチバチと連鎖して、
一気に繋がる瞬間が突然くる。
これがくると、今まで感じたことのないくらいに
力みが取れて、
踊りの見栄えも格段に良くなる。
それまで常に理想を持ち続けてきた事で、
他の人が見よう見まねで再現できないレベルの
深みを出せるようになるため。
なんとなくこれが好き、という感覚を大事に、
ゆっくり深く、
理想を積み重ね、育てていく事が大事。
第19話 ー完ー
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