練習方法

【第13話】練習を踊りの中で活かせない…より速く馴染ませるための練習3つ

自分では相当な量の練習をこなしたはずでも、なかなか上手くならない。

そのため、こんな風に悩む毎日、、

・苦手部分にフォーカスして何時間も練習を重ねたのに、踊りの中では上手く使えない…

・いざ人前で披露するような瞬間になるとうまく決めることができない…

・気合いが空回りしてか、本番になると以前直したはずの癖が復活してしまう…

自分なりにかなりの努力を積んできただけに、いざという時にちゃんと成果が表れないとストレスを感じてしまう。

しかし、結果が出ないのにはちゃんと理由があるので「才能が無いんだ、向いてない」と諦めずにもう少し練習を工夫してみる。

「練習した事が上手く使えるようになるのは1年後」のツイートには、同様の悩みを持つ方から多くの反応があった↓

できるようになった事をより速く踊りに馴染ませるための3つの練習

まず、基本的に練習したことが踊りの中で自然に使えるようになってくるのに、

大体1年くらいはかかる

ということを理解しなくてはならない。

なぜなら、練習した事をしっかり踊りに馴染ませるためにはそれを使ってたくさん踊りこむ必要があるため。

でもその「踊りこみ」を効率的に練習できれば、もっと上達を早める事ができる。

その練習が以下の3つ

  1. 覚えた動きを、既にできていた動きと組み合わせる練習
  2. 組み合わせた動きの流れを滑らかにする練習
  3. 人前で踊る練習

「1つの改善したい動き」を反復練習するのは大事。

でも、それだけをひたすら練習していても踊りの中で自然に使えるようにはならない。

今までできていた事と組み合わせたり、人前でも普段通りの力を出すために、上の3つを計画的に練習していけば、より速く踊りを高めていくことができる。

3つをそれぞれ順番に解説。

①覚えた動きを、既にできていた動きと組み合わせる練習

やっと一つの技を習得したとしても、すでに自分ができる踊りと上手く組み合わせることができなければ、不自然な踊りになってしまう。

なので、新しく覚えた動きがあれば、以下のような繋げ方をしばらく練習してみる。

  • 既にできていた動きの、終わりの部分
  • 新しく覚えた動きの、始めの部分
  • 既にできていた動きの始まりの部分

↑こんな形で「新しく覚えた動き」を「既にできていた動き」で挟み込むイメージ。

これをやる事で自分の踊りの中に新しく覚えた動きを自然に溶け込ませることができる。

しかし、新しく覚えた動きを踊りの中に組み込もうとすると、初めはびっくりするくらいの違和感を覚える。

なぜなら、その繋ぎの部分は初めて練習するから

初めて練習することはすぐに上手くできなくて当たり前。

まずはとりあえず「繋げてみる」ということから始める。

②組み合わせた動きの流れを滑らかにする練習

①で「新しく覚えた動き」と「既にできる動き」を繋げる練習をしたら、次はその流れをさらに自然なものにしていく。

繋げてみると、色々な気づきがある。

例えば、

次の動きに行く前に、前の動きの中で

・重心を移動させる準備をする必要がある

・次に使う身体の部位をリラックスさせておく必要がある

など。

この感覚に気付くことができたら、その繋ぎ部分だけにフォーカスしてゆっくり何度も繰り返す。

慣れてくると、徐々にその繋ぎの部分でも音楽に合わせて緩急をつける余裕が生まれてくる。

③人前で踊る練習

最後は、人前でも普段通りに①、②が出せるようにする練習。

これはもう場慣れでしかない。

大きな大会などでなくてもいいので、

・友人に見せてみる

・仲間内のちょっとしたイベントで発表する

・直近で開かれている本番に挑戦してみる

など、普段の練習とは異なる環境で披露する。

踊る場所や見ている人を何度も変える事で、外部要因に自分のメンタルを左右されづらくなるので、踊りが安定してくる。

その時は「覚えたことを披露する」のを忘れない事。

「まだ不安だから…」と以前からの得意技だけ披露してしまうようだと、覚えたての動きの定着に繋がらない。

まとめ:成果はじわじわと出てくるので焦らない

・新たな動きを習得

・前からできる事と組み合わせる

・組み合わせの繋ぎをスムーズにして質を高める

・踊る環境が変わっても力が出せるように場慣れする

以上の事を地道に実践できていれば、大事な場面でもしっかり練習の成果を出すことができるようになる。

しかし、上記のとおりやる事が多いので、練習後にすぐ結果が出るわけではない…。

そこは初めからある程度諦めておくことが大事。

そのうえで「昨日よりは少しだけ~が上手くなった」を毎日楽しむことが大事。

最終的にたどり着きたい理想だけを見ていても中々道のりが遠くて疲れてしまう。

少しずつでも上手くなってる部分を無理やり実感していくことでモチベーションを保つことができる。

「成果が出てくるのは1年後くらいだろうな」と諦めたうえで、「昨日よりは~が上手くなれた」と小さく喜んでいくのが上達のコツ。

第13話 ー完ー

Xでダンス上達のためのヒントを毎日発信中