・自分の踊りを撮ってみたけど、気持ち悪すぎてもはやもう見れない…
・鏡の前ではうまい気がしてたのに、鏡が無くなるとなぜかめっちゃ下手…
こんな悩みを持っている人は多いのではないだろうか。
そんな人はもしかしたら、
”鏡で自分の動きを確認しながらじゃないと、次の動きが出せなくなってる病”
かも…
同じ内容のツイートがこちら↓
身体の感覚を覚える必要があるという投稿に多くの共感があった。
「思った通りに動けているか」を確認するためには何をするか?
ほとんどの人は
「鏡を見る」
と答えるはず。
しかし、
上のツイートのとおり、
鏡で動きを確認しながら踊る癖が
つきすぎて
しまうと、
「鏡に映る自分の動きを視覚で確認しながらじゃないと、その次の動きへの流れやシルエットの調整ができなくなる」
状態に陥ってしまうかもしれない…。
つまり、
視覚に頼りすぎている
せいで、
(本来は「目を閉じていても身体の感覚のみでいつでも同じように踊れる」ようにならないといけないところを)
鏡の自分を目で追って、その目に映った動きの軌道や角度を元にしてでないと、自分の理想通りに身体を動かせなくなってしまっているという事。
そうなると当然、本番のステージのような鏡が無い環境では、
いつも通りに踊れなくなる。
鏡無しでも踊れるように身体の感覚を覚える
鏡無しでも踊れるようにするための練習方法は3段階。
- まずは鏡を使って練習し、正しく動けるようにする
- 鏡で踊りながらも少し自分から目をそらしたり、目を瞑ったりして体の感覚に集中する(鏡無しでも同じ動きができるか想像する)
- 鏡無しで踊る自分の動画を撮り、確認する
つまり簡単にいうと、
①正しい動きを覚える
↓
②身体の感覚を覚える
↓
③鏡なしでひたすら練習
の3つの流れになる。
特に「③鏡無しで踊る自分の動画を撮り、確認する」では最初、
全然思った通りに踊れないので、落ち込んでしまう可能性がめちゃくちゃ高い。
①から順番に解説!
①まずは鏡を使って練習し、正しく動けるようにする
最終目標は「鏡なしで上手く踊ること」だったとしても、
まずは「正しい動き」を覚えなければそれは不可能。
近くの公民館やレンタルスタジオなどを調べて、鏡が使える場所で練習する。
(小さな動きの確認であれば家の鏡でも可能!)
このステップでは、あくまで「正しく踊る(動く)」ことが目標なので、
普通の速度で踊る事は最初に諦めておく。
なぜなら、何かを習得するためには、 自分が思うよりもずっと
・ゆっくり
・小さく
やる必要があるため。
「こんなチマチマやって上手くなるのか…?」
と疑いたくなるが、 そこを焦らず
少しずつ、 丁寧に
やる 。
ほとんどの人がここで焦って速く踊ろうとしてしまい、変な癖がつき始める…!
少しずつ丁寧に動きを確認していくと、
普通の曲の速度でやろうとしてもできないことが、
ちゃんと正しく出来るようになる。
焦って踊って変な癖がつくと、後で倍の時間がかかってしまうので、
「早く踊ってしまいたい」
という気持ちは少し抑えて、
この最初のステップは
ゆっくりと丁寧に時間をかける!
②鏡で踊りながらも、身体の感覚を覚える
鏡を見ながら正しく動けるようになってきたら、
段々と鏡を見ないようにしてみる。
・鏡の自分から視線を少しそらしてみたり
・たまに目を瞑ってみたりして、
身体をどういう感覚で動かしているか
(筋肉や関節等、内側の感覚)に集中する。
そうすると、
鏡を見ている時には感じ取れなかった、
・1mmごとの動きの軌道や
・力を入れづらい筋肉の部位
・メインの部位に気を取られて、全く意識できていない別の部位
がわかるようになってくる。
鏡あり→鏡なし→鏡あり→鏡なし
で何度も繰り返して、鏡なしで踊る時の
身体の感覚をじっくり覚えていく。
③鏡無しで踊る自分の動画を撮り、確認する
②のステップで、鏡なしで踊る際の感覚に少しずつ慣れてきたら、
いよいよ鏡なしで踊り込んで、撮りまくっていく。
初めは理想とはかけ離れた踊りになるはずなので、
期待しないことが大事。
むしろ、色々な感覚を試しまくって、
失敗の感覚を積極的に覚えていく
ような意識の方がいい。
一番避けたいのは、
「全然上手く踊れなくて、下手な自分の動画を見るのが嫌だから、自撮りするのをやめてしまった」というパターン。
これに陥ると、ずるずると長い期間
「下手なまま」を過ごすことになってしまう。
そうならないために、この期間に全力で一気に下手な自分を撮影しまくっていくと、意外と早く修正できる。
「早く下手な期間を抜けたいからこそ、今全力で撮りまくる」
を意識する。
具体的な練習としておすすめなのは、
スマホを使ってこの ↓ 3ステップを一気に行う練習。
①まず録画ボタンを押し
②少しだけ鏡で踊ってから
③カメラの方を向きなおして鏡ありと同じ身体の感覚で踊ってみる
これだと、
「ほんの数秒前に鏡ありで踊った時の感覚」
が残っているので、鏡無しに切り替えた時も再現しやすい。
とにかく、
視覚で追って身体を動かすのではなく、
目を閉じていても同じ動きができるよう
身体の繊細な感覚を覚えまくる。
・「ここをしっかり伸ばす」
・「ここは足を踏み込むのを少し我慢」
・「ここはあごの角度に気を付ける」
などなど、
小さな感覚の記憶
を積み重ねることによって、
鏡無しで高いクオリティの踊りができるようになる。
参考:意外と知らない、鏡も音響設備もなく、スマホだけで「鏡なし練習」をする方法
例えば、公園で一人で練習しようとして、鏡もスピーカーも無く、スマホ1台しか持っていない時、スマホだけでなんとか
・音楽を流しながら
・同時に撮影もできる
・動画にもちゃんとその音楽が入った状態で録画される
方法がある。
それを紹介したXの投稿がこちら↓
この投稿のとおり、手順は簡単で
①iPhone11以降を使い
②音楽をバックグラウンド再生
③カメラを起動
④シャッター長押し(して右にスライド)
するだけ!
iphoneの「クイックテイク」と呼ばれる方法。
アップル公式サイト:「写真」モードでビデオを録画する(※ページ中段あたり)
スマホ1台で完結するので便利。
※ただし、若干画質は荒くなってしまう…!(便利なので我慢)
こちらはiphoneのみの機能だが、
一部のandroidスマホにも機能が搭載されていたり、アプリをダウンロードすることで同様の撮影ができるらしい。
まとめ
本番に鏡は無い。
なので、
今回の記事で紹介したとおり、
以下の3ステップで丁寧に練習しておく。
- まずは鏡を使って練習し、正しく動けるようにする
- 鏡で踊りながらも少し自分から目をそらしたり、目を瞑ったりして体の感覚に集中する(鏡無しでも同じ動きができるか想像する)
- 鏡無しで踊る自分の動画を撮り、確認する
最初はなかなか思った通りに踊れないので落ち込んでしまうが、
何度も動きを撮ってその
「理想と違って気持ち悪い感じ」
の記憶を蓄積させていくと、
ある日、スパーンと理想通りに決まる瞬間が訪れる。
この3ステップを諦めずに継続することが大事!
第8話 ー完ー
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