音楽を聴きながら心地よく踊る事は大事。
しかし、気持ちよく踊る事ばかりを意識しすぎると、
いざ曲の盛り上がりに合わせてアクセントをつけようとしたときにキレが出せなくなってしまう。
今回は、キレを出すために必要な練習をご紹介。
意外と足りない「120%全力で踊る練習」
リラックスしながらも必要な部分でしっかりキレを出せるようにするには、
「一瞬で筋肉を使う」練習が絶対に必要。
リラックス状態から瞬間的にキレを出すためには普段からそれ以上の速さを訓練しておく必要がある。
「キレ」を必要な部分でさらりと出すための練習は以下の三段階。
①正しいフォーム
②120%全力
③音楽に集中し、表現力を意識
これを繰り返せば音楽と違和感なく、しかもリラックスしながらアクセントをつけられるようになる。
この3つをそれぞれ順番に解説していく。
①正しいフォーム
「キレ」を追求する前にまず正しいフォームを覚える必要がある。
デタラメな動きでキレを出しても仕方ないので、
ゆっくり正確に動くことを意識する。
初めのうちは感覚が掴めないので、
正確に動ける速さでゆっくりと確かめるように動いてみる。
別の事を考えながらでもできるくらい慣れてきたら、
少しずつスピードを上げていく。
②120%全力
このステップが正に「キレ」に直結する練習。
正しいフォームで動けるようになったら、
120%全力で動いてみる。
速く、力強く動くことを意識して、迫力を出す。
さっきは正確に動けていたのに、全力で動いてみるとうまく動けない。
このステップで
・一瞬で筋力を呼び出し、
・思い切り力を入れても正確に動かすためのコントロール
する事ができるようになる。
③音楽に集中し、表現力を意識
最後にこのステップを練習しなければ、
踊りの中で自然に使えるようにはならない。
なぜなら音楽の中には自分が思っている以上にたくさんの音があり、それを表現しようとすると動きの中で無数の質感を出せるようにならなければならないため。
前の2つのステップで
・正確に動けるようになり
・全力で力を入れてもコントロールできる
ようになっているので、
今度はより色々な音の中で緩急をつける練習をする。
鋭い音や鈍い音が色々な楽器で流れてくると、まだ反復練習が足りていなかった動きに気付かされたりするので、
ステップ①、②に戻って踊りをメンテナンスする。
まとめ
この③ステップを確かめながら行ったり来たりすることで、
ただの「動き」だったものが色々な表現とキレを身に付けて「踊り」になっていく。
キレを出すには「緩さ」と「速さ」の両方を上手く使う必要があるので、単調な動きばかりにならないよう、両極端の表現を練習しておくこと。
第16話 ー完ー
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