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代表的なダンスジャンルと選び方

ジャンル選びで大切なのは、「かっこよさ」よりも「目的との一致」。

以下に代表的なジャンルを、初心者視点で整理してみたので参考にしてほしい。

代表的なジャンルの整理(初心者向け)


■ HIPHOP|迷ったらここから

【特徴】リズムを全身で取る。汎用性が高い。

【向いている人】まずはそれっぽく踊れるようになりたい人。

【最初の1か月】ダウン・アップのリズム練習+基本ステップ。

将来どのジャンルに進んでも土台になる。


■ LOCK|早く“見栄え”を作りたい人向け

【特徴】止める動きとメリハリが武器。

【向いている人】人前で披露する予定がある人。

【最初の1か月】ロック、ポイント、リズム練習。

比較的早く“形”になりやすい。


■ HOUSE|足さばきを武器にする

【特徴】軽快なフットワーク。

【向いている人】音楽と一体になりたい人。

【最初の1か月】ベーシックステップ+ジャッキング。

リズム感と体幹が鍛えられる。


■ POP|音を細かく表現したい人向け

【特徴】ヒット、ウェーブなどの身体操作。

【向いている人】不思議な動きで驚かせたい人。

【最初の1か月】ヒット練習+アイソレーション強化。

習得には時間がかかるが、大きな武器になる。


■ BREAKING|派手に目立ちたい人向け

【特徴】アクロバティックな動き。

【向いている人】体力に自信がある人。

【最初の1か月】トップロック+基礎筋力作り。

怪我予防を優先し、段階的に進める。

もっとジャンルごとの特性を知りたい方へ

ここまでで、どのジャンルに進むかはある程度絞れたはず。

ここからは、上記のそれぞれのジャンルについて(他のジャンルも)

・成り立ち

・特徴的な動き

・初心者が最初に意識すべきポイント

をもう少し詳しく整理する。

まずは「流し読み」で構わない。

今は全体像を掴むことが目的。

気になるジャンルだけをじっくり読めばOK。

代表的なジャンルの整理(詳細版・動画付き)

練習を始めるには、自分のダンスのジャンル・スタイルをある程度絞る必要がある。

例えば、HIPHOP、POP、LOCK、HOUSEなどのように、漠然と「ダンス」というよりももう少し具体的に「〜ダンス」とそのジャンルを明確にしておく。

そうすることで、

「〜のジャンルの誰々というダンサーみたいになりたい」

と、目標を定めてから的確に情報収集していくことができる。

以下に、代表的なダンスのジャンルを紹介しておく。

やりたいジャンルが決まっている人も決まっていない人も、

・どんな成り立ちのダンスがあるのか

・他の多くのジャンルに応用できるのはどのジャンルなのか

・第一印象で自分が一番やりたいと思えるジャンルはどれか

を調べるための参考にしてほしい。

※以下に掲載しているジャンルごとの動画は、

すべて見所の部分から「途中再生」されるように設定されている

1:ヒップホップ(HIPHOP):迷ったらやっとけ!汎用性高し

ヒップホップダンスは、1970年代にアメリカニューヨークで生まれたスタイル。

大きな特徴は、

音楽のビートを明確に捉え、身体全体で自由に音楽を表現するところ。

必要なリズム感やステップの範囲が広く、どんな場面でも使える踊り。

初心者にとって最もとっつきやすく、「将来的にも役立つ」ジャンルといえる。

基本的なベースのテクニックとしては、

ダウンのリズム(膝を軽く曲げながら音に合わせて上下に揺れる動き)や、

アップのリズム(つま先やかかとで軽く弾むように上へリズムを取る動き)などがある。

それらの基本的なノリの型が存在し、それを覚えれば「自分なりにアレンジして踊れる点」が魅力。

(最初は、歩きながらそれをやるだけでも難しい)

また、ヒップホップは

「自分を自由に表現する」

ことが重視される。

そのため、HIPHOPのジャンルであっても踊り手によってまったく異なるスタイルが生まれる。

また、使われる曲も幅広い。

HIPHOPはもちろん、R&Bやファンク、最近のポップスやエレクトロ調の曲でも対応しやすい。

代表的なステップとしては「ツーステップ」「ランニングマン」「ハッピーフィート」などがよく取り入れられる。

これらを組み合わせるだけでも、

初心者が十分楽しめるダンスが完成する。

(それぞれの動きは後で動画で紹介!)

加えて、ヒップホップでは基礎練習として

・アイソレーション(身体のパーツを個々に分けて動かす練習)

・リズムトレーニング

の練習が丁寧に行われる場合が多いため(できないと踊れないため)、

「ダンス全般で必要な身体操作の基礎が自然に身につく」

のもメリット。

初心者がダンスを始める際に、

「まずは音楽に乗る楽しさとステップの基礎を一通り学びたい」

と考えるなら、ヒップホップほど適したジャンルはない。

何より、ヒップホップはその成り立ち的にも、

他の様々なジャンルを取り込みながら成立してきたジャンルの踊りである。

そのため、ここで得た経験やリズム感は、

後にどのダンスへ進んでも

大いに活かすことができる。

「汎用性」と「自由さ」を両立する選択肢がヒップホップなのである。

2:ロッキング(Locking):割とすぐにかっこよく踊れる

ロッキングは、ファンキーな音楽(ディスコっぽい音楽というとイメージしやすい)に合わせて、

腕や上半身の動きを大きく使い、コミカルかつエンターテインメント性の高い表現をするのが特徴。

最大の見どころはもちろん

「ロック(Lock)」

と呼ばれる動作。

腕や体を素早く動かしたあとに、

強めのビートに合わせて「ガチっ!」と動作を止めるもの。

音楽に合わせてガチっと止まることで、観客に強いインパクトを与えられる。

また、基本的に「楽しく笑顔で」踊られることが多いジャンルでもある。

「ロック」や「ポイント(指差し)」などの分かりやすい技でメリハリがあり、

見ている側のテンションが上がりやすい。

初心者が取り組む場合、「リズムの取りやすさ」「止めるタイミング」のインパクトがわかりやすく表現できるため、

基礎さえしっかり押さえれば、他のジャンルと比べて早めにかっこよく踊ることが可能。

基本の技としては「ポイント(指差し)」「トゥエル」「ロック」「スクービードゥ」などがある。

それらをタイミングよく組み合わせることでロッキングらしさを出すことが可能。

ベースのリズム感だけでなく、それらの基本技によって、

・一瞬の静止

・ジャンプ

・着地

・ポイント

ような動きのメリハリが多数あり、観てる側を飽きさせない。

ある程度の型が決まっているため、初心者が入りやすいジャンルである。

だからといって決して簡単というわけではなく

たった一つの動作にもこだわりどころが無限に存在する奥深いジャンルである

3:ハウス(House):軽やかなステップで足さばきを見せつける

ハウスダンスは、4つ打ちのハウスミュージックに合わせてステップを刻むスタイルが特徴。

(ズッ、パン、ズッ、パン、ではなく、ドッ、ドッ、ドッ、ドッという一定のリズム)

特に「フットワーク(足さばき)」と「ジャッキング(腰を上下にうねるように動かす基本動作)」が重要視され、

アップテンポの曲に合わせて足を軽快に動かすスタイルが魅力。

リズムを捉えながら足元でステップを繰り返し、細かな音を足の色々な部分を使って表現する。

曲と一体になりやすいため、心地よく長時間踊れてしまう。

初心者にとっては、足だけでなく「上半身の独特なノリ」も覚える必要があり、

最初は難しく感じる可能性が有る。

しかし、一度ゆっくりとベーシックステップを繰り返し練習し、慣れてきたら音の速さを上げるという段階を踏めば、自然とビートと一体化する感覚を得やすい。

ハウスダンスはヒップホップのように身体全体を大きく使うというよりも、

細かいステップワークに重きを置くため、

少しクールで、大人の渋さやセクシーさのあるジャンル

であると言える。

また、ドン、ドンというビートに合わせて力強くステップを踏んだり、

あえて「ちょん、ちょん」と優しく音を取ったりと、

足での音どりの表現力が大幅に高まる。

他ジャンルへの応用という点では、ジャッキング(腰を上下にうねるように動かす基本動作)によって体幹を使う時間も多いので、軸の安定感やリズム感が磨かれやすい。

ハウスを習得しておくことで、他のダンスを踊る時にも自然にテクニカルなステップを入れ込む事ができ、玄人感を高める事ができる。

4:ジャズ(Jazz):バレエが基礎!身体のラインやメリハリが美しい

ジャズダンスは、ブロードウェイやミュージカルなどで広く取り入れられてきた、

舞台映えする優雅なスタイル。

ディズニーランドなどで踊るダンサーのようないわゆる「テーマパークダンサー」に最も求められるのがこのジャンル。

ショーにおいて、身体のラインの美しさや動きのダイナミックさ、強弱のメリハリが求められるため

そのルーツはアフリカ系アメリカ人のリズムダンスにあり、

そこにバレエやモダンダンスの要素が融合することで多彩な動きや表現が可能になっている。

大きな特徴は、身体のラインの美しさやダイナミックな動きを重視する点。

例えば、

・ターン

・キック

・ジャンプ

といった華やかなテクニックが含まれる。

しなやかで優雅なイメージを持たれやすいが、一方で力強い表現も多く、ドラマチックな振付をする振付師もいる。

初心者にとっては、バレエの基礎に近い

・ストレッチ

・アイソレーション

・重心の移動

などを一から学ぶことができるため、

正しい姿勢や体幹の使い方を身につけられる。

一方、ヒップホップのアップやダウンのような縦のリズム取りはメインでは行われない

また、綺麗なシルエットが重視されることから、

柔軟性の向上

にもつながる。

足先や指先など細部まで意識を向けながら動くため、

身体操作の理解が深まるのもメリット。

(ちょっとした指の角度やつま先の置き方など、繊細で美しい表現が多い)

また、ジャズダンスは幅広い音楽に合わせられるため、自分の好きな曲に振り付けを付けることもしやすい。

さらに、表現力を高める練習として、振付の中で感情やストーリーを表現する場面もある。

こうした「演劇的要素」が含まれることで、

ダンス全般に活かせる演出力やアピール力も身につく。

身体構造からシルエットをイメージして、ダンスの基礎をしっかり築きつつ、

「ステージでも映える技術」を学びたい初心者にとっては、ジャズダンスから始めるのもいい選択かもしれない。

5:ポッピング(Popping):「ロボットダンス?」「ムーンウォーク?」

ポッピングは、

筋肉に瞬間的に力を入れて生み出す「ポップ」(ヒット)

という動作が最大の特徴である。

腕や脚、肩、胸など、身体の各パーツの筋肉を

「ビートに合わせて収縮させる(振動させる)」

ことで瞬間的に体全体を「ドンッ!」地震のように震わせ、視覚的にインパクトを与える。

さらにウェーブ(波のように関節を連動させる動き)や、

ストロボ(点滅するように断続的に動く技術)、

ロボットなど、

目の錯覚を利用したエフェクト的な表現も多用されるため、

他ジャンルよりも大きな可動域でのアイソレ

ヒットやウェーブのような特殊な筋肉や関節の使い方

急に一時停止したかのような急激なストップ

が必要になる。

マイケルジャクソンのムーンウォークもこのpoppinというジャンルに含まれる!

初心者が最初に苦労しがちなのは、どう筋肉を弾けばよいのか、

筋肉の使い方の感覚を掴むこと。

これができないとポップ(筋肉を弾く)ができない。

つまり、踊ることができない…。

そう、poppinは不思議な動きがすごく魅力的な一方で、

踊れるようになるまでに時間がかかってしまうのである。

しかし、短い振動のようなヒットの感覚を繰り返し練習することで、

少しずつ身体の各部位のコントロール能力が向上する。

ドラムのビートから他の楽器、さらには歌声までも、ポップやウェーブ等を使って表現できてしまうのがpoppinの醍醐味。

取れる音が細かいので、音楽の拍や裏拍を的確に捉えるリズム感も鍛えられ、

大小様々なビートを感じる耳が養われるのは大きなメリット。

踊れるまでに苦労する分、

不思議な動きを習得した時の喜びは格別。

ポッピングはヒップホップやハウスなどとも相性がよく、

ミックススタイルで踊るダンサーも多い。

複数のジャンルを融合して「表現の幅を広げたい人」にも向いている。

見た目にわかりやすい「ロボットダンス」的な要素があり、

観客を驚かせやすいことからバトルやショーなどの場で目立ちやすいジャンルでもある。

不思議な動きで観てる人を驚かせたい、全身を細かく使って全ての音を芸術的に表現したい、

という人におすすめのジャンル。

6:ブレイキン(Breaking):いわゆるブレイクダンス、「くるくる回るやつ」と言われがち

ブレイキン(ブレイクダンスとも呼ばれる)は、1970年代のニューヨークで、ヒップホップ文化の一環として発展したダンスジャンル。

2024年のパリオリンピックでは正式種目になり、日本人選手の活躍が話題となった。

フロアに手や背中をついて回転したり、

高速で足を広げて動かしたりと、

アクロバティックな動き(パワームーブ)が注目されがちだが、

それだけではなく、「トップロック」「フットワーク」などのフロアの技に入る前の軽快なステップも大きな見どころ。

・トップロック

・フットワーク

・パワームーブ(ヘッドスピン、ウィンドミルなど)

・フリーズ(曲の切れ目で動きを一瞬止めてポーズを決める技)

を組み合わせ、独自のスタイルを構築していくのがブレイキンの醍醐味。

初心者がブレイキングを始める場合、

まずは「身体の柔軟性」と「筋力の強化」が重要となる。

特に、腕や肩、腹筋・背筋を使うため、

最初は筋トレやストレッチをこまめに行う必要がある。

(一番怪我やアザが出来る可能性が高いジャンルともいえる…!)

トップロック(立った状態でリズムを取りながらステップを踏む動き)やフットワーク(四つん這いの姿勢で足を素早く動かす基礎)を覚えていく過程で、

リズム感と下半身の素早さが同時に養われる。

また、ブレイキンは元々ギャングの抗争が起源となっているため、バトル文化が盛んなことも特徴。

サイファー(輪になって順番に踊る)で即興的に技を繰り出して競い合う場面も多い。

そうした競技性がモチベーションとなり、練習を続けると高い達成感を得られるのが大きな魅力である。

派手な動きが目立つ反面、他のストリートダンスよりも怪我のリスクが高いので、無理をせず段階的に技を習得することが大事。

「今どこまでできているのか」

「できないのはどこからなのか」

を常に考えて、

失敗があればその直前に戻って土台を組み立て直すという努力

が必要不可欠。

体力、筋力とアクロバティックな要素が必要だが、うまく技が決まったときの達成感は格別であり、初心者でもコツコツ積み上げていけば必ず成長を実感できる。

男子が一度は必ず憧れるジャンル。

7:ワック(Waacking):振り回す腕が特徴的!優雅でセクシー

ワック(Waacking)は、1970年代のロサンゼルスで生まれたダンスジャンル。

ディスコミュージックに合わせてダイナミックな腕の動きとポージングを特徴的に操るスタイルである。

「ワック」という名称は、腕をしなやかに振り回してビートに乗せる動作から来ているともいわれる。

大きく腕を回したり、小刻みに肩や肘を動かしたりして、華麗かつセクシーに表現する点が最大の魅力。

さらに、自信に満ちた表情やポーズも特徴的で、それらが音楽の拍にピッタリとハマると、観客が一気に沸き立つことが多い。

初心者にはやや難しく感じるかもしれないが、

腕や肩のアイソレーション(部位ごとに独立させて動かすテクニック)を習得する良い機会になる。

また、その振り回した腕に目がいきがちだが、

ワック特有の洗練されたポージングを出すためには

腰や胸

も多く使う必要があるため、全身の各部位の連動性を気にしながら練習する。

使われる音楽はディスコやファンク、ハウスなどのアップテンポなものに合わせることが多く、音楽自体がノリやすいため、身体を動かす喜びを直感的に味わえるのもポイント。

自然にテンションが上がるのはダンスの醍醐味。

ワックは女性的なイメージが強いが、実際には男性が踊っても力強さと華やかさを表現することができる。

バトルシーンにおいては、曲に合わせて即興でアームコンボを見せ合うケースもあり、見た目のインパクトが大きいため盛り上がりやすい。

自信に満ちた表情でクールかつ堂々、激しく踊りたい人におすすめのジャンル。

最後に

迷ったら、まずはひとつに絞ること。

複数ジャンルを同時に始めると、独学では土台が分散して伸びにくい。

まずは3か月、ひとつに集中する。

それから広げればいい。

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