ダンスは踊る人の性格が現れやすいもの。
パッション解放大雑把系、緻密にコツコツスマート系、
自分がどっちのタイプに近いかを考えてみると、必要な練習がわかってくるかも。
この記事では、それぞれのスタイルの踊り方の特徴と、必要な練習法について解説。
「パッション解放大雑把系」の特徴3つ
パッション解放大雑把系ダンサーは、大雑把で思い切りが良く、感情で踊ることが得意で、
以下の3つ特徴を持っている傾向がある。
大胆な動き
思い切りの良い動きでダイナミックな踊りができる。
「何その角度?!」とか
「その急激なスピードコントロールすごい!」
など、観てる側を飽きさせない驚きのある踊りができる。
感情が豊か
踊りに感情がこもっているので、見ている人を引き込む力がある。
「悲しそうな顔」や「気合いの入った顔」など色々な表情を使えたり、
踊りの端々でアクセントや余韻を表現したりなど、音に合わせた繊細な感情を乗せることができる。
アドリブ力
このタイプは完全に自分の世界に入り込んでしまっているので、
音楽に合わせて、アドリブ力で表現することが得意。
どんな曲がかかっても迷いを感じさせないので、
観客はその「没入感」を見ているのが楽しい。
「緻密にコツコツスマート系」の特徴3つ
緻密にコツコツスマート系ダンサーは、細かな箇所まで丁寧に拘り、
器用に踊るのが得意。
以下の3つ特徴を持っている傾向がある。
計画的で緻密な練習
計画的に練習し、気になる部分については放置せずに
細部にまでこだわることで、常に高い完成度を目指している。
基本的に、練習が大好き。
緻密な動き
動きの一つ一つが精密で、キレイ。
他の人が普通に基礎として取り組んでいる動きも、
人以上にこだわって取り組んでいるので、一目で高品質なのが伝わる。
スキルの安定感
どんな場面でも安定したスキルが出せる。
基礎力が抜群に高いので、自分の調子や会場の雰囲気に関わらず、
常に安定した高い技術で観てる側を楽しませることができる。
「パッション解放大雑把系」に必要な練習2つ
パッション解放大雑把系ダンサーは、上で挙げた特徴の3つである
「大胆な動き」「感情表現」「アドリブ力」
の魅力を活かしながらも、練習しなければならない苦手なことがある。
それが、
「細かな動きの精度上げ」
「冷静に音楽を聴くこと」
の2つ。
なので、それを克服するために必要な練習は以下の2つ。
技の質を向上
自分の踊りを撮影したら、スロー再生して丁寧に見返すなど、
普段から技の質にしっかりこだわり、細部をおろそかにしない。
「今日は粗さを徹底的に探し出して、直す」
と決めてしまって、
普段の練習では気持ちよくそのまま踊り続けてしまうような場面でも、
「よく見るとこの腕の角度かっこよくないな」
「身体のひねりが使えていないのでシルエットに奥行きがないな」
などと、
しっかりと「いちいち違和感を持って」
修正する。
冷静に音楽を聴く
感情をしっかり解放できる一方で、
音楽を置き去りにして突っ走りすぎてしまうことがある。
なので、時には
・ゆっくり
・丁寧に
・冷静に
音楽を聴いて、曲のリズムやメロディと乖離しすぎないように注意して練習する。
普段、「強」か「弱」かくらいの緩急の使い分けしかできていなければ、
「強」「少し強い」「真ん中」「少し弱い」「弱」
の5段階くらいを意識して曲を聴いてみると、
より冷静に繊細に音楽を表現できる。
「緻密にコツコツスマート系」に必要な練習2つ
緻密にコツコツスマート系ダンサーも、上で挙げた特徴の3つである
「計画的な練習」「緻密な動き」「スキルの安定感」
の魅力を活かしながらも、練習しなければならない苦手ことがある。
それが、
「踊り込みや本番の場数の量をこなすこと」
「感情を解放して踊ること」
の2つ。
そのため、それを克服するために必要な具体的な練習は以下の2つ。
本番の場数を踏む
緻密にコツコツスマート系ダンサーにとって、
練習は楽しいし、質を高めるためには大事だけど、
いざというときにしっかり練習通りに実力を出すには、
「場慣れ」をしておくことが必要。
なぜなら、練習と違うステージ、音響、観客の前に立つと、
いつもと違うメンタルによって
ずっと前に直したはずの悪い癖が急にまた出てきたりするため。
違う環境でもいつも通りのクオリティを出し切るために、
定期的に本番にチャレンジする習慣をつけておいて、
ある程度の緊張状態で踊ることに慣れておく
のが大事。
感情を解放して踊る
自由に音楽を感じて、感情のままに踊る練習をしておかないと
「次に何をしようか考えているような間を感じさせる踊り」
になってしまうことがある。
今まで頑張って練習してきたことも、踊る時には一切考えるのはやめて、
純粋に音楽を浴びたままに身体を動かされてみるのが大事。
この「完全に音楽に没頭しきって踊る練習」
というのは、動きの質上げ練習とは別にしっかり時間を取ってやっておかないと、
いきなり本番で「今日は全力で音楽を楽しむぞ!」と意気込んでもうまくいかないことが多い。
練習したことがうまくいかなくてもいい、という気持ちで、
どんな踊りが出てきてしまうのか遊ぶつもりで音楽を感じる練習をしておくのが大事。
まとめ
パッション解放大雑把系、緻密にコツコツスマート系、
どちらにも得意と不得意があることをご紹介。
自分の踊りのスタイルはきれいにどちらかのタイプに
分けることができるものではないけれど、
当てはまる部分だけを参考に
「やってきたこと合ってたじゃん!」と自信にしたり、
「この練習は取り入れてみよう…」と参考にしたり、
何かしらの形で今後のダンス生活の役に立ててもらえたら嬉しいです。
第20話 ー完ー
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